故・徳田八十吉(三代目)

柳雨軒 三代
人間国宝 故・德田八十吉(とくだやそきち)

昭和8年生

日本伝統工芸展、審・鑑査員、特待
国指定重要無形文化財彩釉磁器保持者
日本工芸会常任理事
一水会陶芸部運営委員
金沢美術工芸大学客員教授

昭和46年
第十八回日本伝統工芸展初出品作「彩釉鉢」優秀賞『NHK会長賞』を受賞す
昭和52年
第二十四回日本伝統工芸展出品「燿彩鉢」最優秀賞『日本工芸会総裁賞』を受賞す
昭和53年
日本伝統工芸展特待に推挙さる
昭和61年
エジプト・カイロにて個展 以後海外展19回
昭和63年
三代八十吉を襲名す
平成2年
『’90国際陶芸展グランプリ』受賞す
平成3年

第十一回日本陶芸展推薦出品作「創生」グランプリ『秩父宮賜杯』を受賞
国際文化交流が認められ『外務大臣表彰』を受く

平成5年
紫綬褒章を拝授す
平成9年
彩釉磁器にて『重要無形文化財』の認定を受く
第十回『MOA岡田茂吉賞大賞』受賞す
小松市に於ける五人目の『名誉市民』に推挙さる
平成17年
九谷焼技術保存会(県無形文化財)会長に推薦さる
平成19年
大英博物館主催 日本『わざの美展』於ロンドン
『私の歩んだ道』と題し記念講演す
平成21年
八月永眠
※米国スミソニアン・サックラー美術館、メトロポリタン美術館、英国大英博物館に作品収蔵

金沢美術工芸大学出身。
初代八十吉につき九谷焼上絵釉薬を習得、先代に師事し現代陶芸を学ぶ。
昭和四十二年、古九谷・吉田屋・粟生屋等の作品を展示した「九谷古陶磁展」に威守るところあり、古九谷の研究を始め、「青手古九谷」の持つ上絵釉薬の美しさを、現代に生かす工夫を重ねる。
昭和五十八年より、多彩な九谷釉薬の開発に勉め耀彩と命名、国内外の個展等を重ね今日に至る。

故・三代 德田八十吉先生は「彩釉磁器」の技法で国指定重要無形文化財保持者に認定されました。
彩釉磁器とは素地に色釉を使って彩色する技法です。色釉の美しさを、その濃淡や色彩の対比によって表現するところに特徴があります。
吸い込まれそうな深い青と流れるような美しいグラデーションは、一瞬で見る人を惹きつけ鮮烈な印象を与えます。従来の九谷焼に多い花鳥画などとは異なる、色の美しさや色調の変化そのものを楽しむ作風は、九谷の色絵を極めようとする強い探究心から生まれたものでしょう。